【アーティストビザの話③:スポンサー探し】

sunaeartist

引き続きアーティストビザの話を書いてゆきます。

【アーティストビザの話①:ビザとは】
【アーティストビザの話②:弁護士探し】

お金も支払い、いよいよ書類集めにとりかかります。そもそもアーティストビザとはどういう人が取得できるのかというと、

<アーティストビザとは>
芸術分野で「卓越した能力を有する者」、または映画・テレビの分野で「卓越した業績を残した者」が対象です。この取得には、アカデミー賞やグラミー賞、エミー賞などの権威のある賞の受賞かノミネートの経験がない限りは、次のうち少なくとも3つを満たさなければなりません。

①著名な作品の主役或いは重要な役としての出演
②新聞・雑誌・業界紙での批評記事掲載
③著名な団体において主要或いは重要な役を果たした
④顕著な興行成績
⑤その分野に関連する団体・批評家・政府機関又は専門家から重大な評価を得た
⑥高額報酬

『…(絶句)』

3つも当てはまらないような…と一瞬心が折れましたが。
大前提としてこのビザは、アメリカ人の雇用を奪わない&邪魔しない特別な技術を持っていますよ!ということを証明しないといけないのが特徴です。例えばわかりやすい例として、美容師さんはアメリカ人もやっている仕事なので、世界的な賞を受賞したり特別な技術を持っていることを証明できないと取得は難しいと言われています。この山の高さ、伝わりますでしょうか。

<スポンサー探し>
まずは自分の仕事に関わり支援してくれるスポンサー(アメリカ国内の会社もしくは個人)を探さないといけません。そして3年間一緒に働くという(給料が記載された)契約書にサインをもらう必要があります。これが第一難関です!そしてわたしはこの最大難関を、持てる人脈をすべて駆使し必死にかけまわった結果、無事書類を集めることができました。奇跡!

とんでもなく大変で何より相手との信頼関係がないと成り立たないことだと感じました。これは日本にいながら出来ることじゃなかったなーと思ったので(熱意が伝わらないので)、アメリカに来てから決意して良かったなぁと思いました。

↑申請作業中に乗っていた3万円の1992年の車。笑