【アーティストビザの話⑤:結果】

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さて、いよいよアーティストビザの話最終章です。

【アーティストビザの話①:ビザとは】
【アーティストビザの話②:弁護士探し】
【アーティストビザの話③:スポンサー探し】
【アーティストビザの話④:推薦状&過去の資料収集】

書類を提出してから3週間が過ぎた頃でしょうか。車を運転しているとき、一通のメールが届きました。タイトルは『結果通知』。

震える手を押さえてなんとか車を止め、深呼吸でメールを見てみました。

『つい先ほどアーティストビザの許可通知が届きましたので、ご連絡申し上げます。
改め
ましてご取得おめでとうございます。追加書類要請もなく、円滑に手続きが終了し大変嬉しく感じております。』

泣!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

こうしてわたしは無事にアーティストビザをゲットすることができたのです!10年かけて一生懸命やってきたこと、出会ってきたギャラリーの人々の協力、そして父母の力を借りて無事高い山を越えることができました。震える手を抑えつつ母に報告電話をしたら『嬉しい誕生日プレゼントだじゃ。』と言ってもらいました!その日がちょうど母の誕生日という偶然よ。

そしてその足で弁護士事務所に行き、許可通知を受け取りアシスタントの方と手を取り喜びました!

しかぁーし!!!!!!!!!!!!!!その2週間後にとある事件が起こるのです。

↑後に起こることなどつゆ知らず、気分はこんな感じ。

【アーティストビザの話④:推薦状&過去の資料収集】

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アーティストビザの話、どんどん書いてゆきます。

【アーティストビザの話①:ビザとは】
【アーティストビザの話②:弁護士探し】
【アーティストビザの話③:スポンサー探し】

スポンサーも必死にかけずりまわったおかげでなんとか見つかり、いよいよ書類集めを本格的に開始します。

<推薦状>
さて。次は推薦状を書いてくれる人を探します。この数は諸説あって5~10通必要と言われています。もちろん誰でもいいというわけではなく、その推薦者が業界の中で影響力を持ち、有名であればあるほどそのレターに説得力が増し自分をアピールをすることができます。みんな快くサインしてくれて涙。

<過去の資料収集>
推薦状お願いと同時に、過去日本で10年間活動してきた展示会の写真(名前が入ったフライヤー)を始め、仕事や砂絵ワークショップの写真、雑誌・Webへの掲載記事などを集めていきます。
展示会の記録写真はほぼ集めていたので、我ながらナイス!と思いましたが、雑誌やアートブック掲載の画像はさすがに全部持っていなかったので母に全てスキャンして送ってもらいました。
人の助けなしには果たせない作業が続き、本当に皆様には頭があがりません。

10年の間に13ヵ国で活動していたようで、世界で活躍してる感がアピールできたので、エセOLをやりながら頑張って来て良かったなと思いました!

– – – – –

と。だだーっと書き連ねて来ましたが、一連の作業はざっくりこんな感じです。簡単そうに見えるかもですが、全ての書類を集めるのに8ヶ月の月日を費やしました。

そしていよいよ!10センチにもなる全ての書類を弁護士さんが移民局へ送り審査開始!!!
結果がわかるのは早い人で数週間(内容が良ければ良いほど早いと言われています)~数か月、そして内容が足りない人は追加の申請書類がくると言われております。

それから生きた心地がしない日々を数週間過ごしました。結果はいかに。

↑一人暮らしだったら不安に押しつぶされていたと思いますが、大家さんのKさんとハウスメイトのT君がいたので救われました。ハロウィンの写真。笑

【アーティストビザの話③:スポンサー探し】

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引き続きアーティストビザの話を書いてゆきます。

【アーティストビザの話①:ビザとは】
【アーティストビザの話②:弁護士探し】

お金も支払い、いよいよ書類集めにとりかかります。そもそもアーティストビザとはどういう人が取得できるのかというと、

<アーティストビザとは>
芸術分野で「卓越した能力を有する者」、または映画・テレビの分野で「卓越した業績を残した者」が対象です。この取得には、アカデミー賞やグラミー賞、エミー賞などの権威のある賞の受賞かノミネートの経験がない限りは、次のうち少なくとも3つを満たさなければなりません。

①著名な作品の主役或いは重要な役としての出演
②新聞・雑誌・業界紙での批評記事掲載
③著名な団体において主要或いは重要な役を果たした
④顕著な興行成績
⑤その分野に関連する団体・批評家・政府機関又は専門家から重大な評価を得た
⑥高額報酬

『…(絶句)』

3つも当てはまらないような…と一瞬心が折れましたが。
大前提としてこのビザは、アメリカ人の雇用を奪わない&邪魔しない特別な技術を持っていますよ!ということを証明しないといけないのが特徴です。例えばわかりやすい例として、美容師さんはアメリカ人もやっている仕事なので、世界的な賞を受賞したり特別な技術を持っていることを証明できないと取得は難しいと言われています。この山の高さ、伝わりますでしょうか。

<スポンサー探し>
まずは自分の仕事に関わり支援してくれるスポンサー(アメリカ国内の会社もしくは個人)を探さないといけません。そして3年間一緒に働くという(給料が記載された)契約書にサインをもらう必要があります。これが第一難関です!そしてわたしはこの最大難関を、持てる人脈をすべて駆使し必死にかけまわった結果、無事書類を集めることができました。奇跡!

とんでもなく大変で何より相手との信頼関係がないと成り立たないことだと感じました。これは日本にいながら出来ることじゃなかったなーと思ったので(熱意が伝わらないので)、アメリカに来てから決意して良かったなぁと思いました。

↑申請作業中に乗っていた3万円の1992年の車。笑

【アーティストビザの話②:弁護士探し】

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さて、前回の続きでアーティストビザの話について具体的に書いてゆきます。
【アーティストビザの話①:ビザとは】

<弁護士探し>
『ビザ取得のためには、アーティストビザ専門の弁護士を雇うといいよ。』と言われ『えぇ!弁護士を雇う!?』と日本では全く馴染みのない状況に戸惑いました。が、実際作業を始めてみると英語問題に加え、1人で対応できる内容ではありませんでした。そして友達に2人の弁護士さんを紹介してもらい、これまでの経歴と作品ファイルをまとめ、まずは無料相談へ行くことにしました。

◇1人目の女性の弁護士さん
・英語コミュニケーション必須(アメリカ滞在4ヶ月目にして異様なハードルの高さ)
・書類の一部は自分で作る or 自分で作れない場合は追加費用で対応

◇2人目の男性弁護士さん
・アシスタントの方が日本人の女性
・ほとんどの書類を作成してくれる

両方の弁護士さんに『経歴的には十分取得可能だと思います。』と前向きな返事をもらえて歓喜!値段も2人目の方がお手頃だったので男性弁護士さんに決定!

気になる弁護士費用ですが、35万円だったという人もいれば70万円かかった。という話も聞きます。手続き内容は人それぞれですからね。わたしが支払った金額はこの値段の幅の中にありますが、なんにせよ大きい金額です。そしてビザが取得できなかったらこのお金が丸々ドブに流れることになります。
そう、一種の賭けなのです。

1年分の生活費を持ってアメリカに来てはいますが、弁護士費用については全く考えていなかったのでどうしたもんか!と思っていたら、母がこっそり父に伝えてくれたようで『そのお金出してやるじゃ。』と言ってもらい涙!
依存せず迷惑をかけず自由に生きる!がモットーなのですが『これはアーティスト人生をかけた戦いだ!』とここは全力で父母の力を借りて(モットーはいずこへ)、弁護士さんに費用を支払い、
いざ!戦いに出陣!!!

↑こんな無謀な挑戦を応援してくれて感謝であります。

【アーティストビザの話①:ビザとは】

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昨日母と電話をしていたとき渡辺直美氏のNY渡米の話になり『難しいとは聞いていたけど、そこまでビザを取ることが大変だとは思わなかった。』と言われたので、『えぇっ、そんなぁっ!』と思い、アーティストビザ取得までの道のり話を書こうと思ったナオシです。だうも。

これはジャンル(絵・音楽・ダンス・俳優等)、その人の経歴、弁護士のやり方によって諸説あり、本当に一概に言えない繊細な話なので、あくまでも『わたしの場合は。』という前提&ざっくり内容で書かせていただきます!

<ビザとは>
3ヶ月以上アメリカに滞在するためには何かしらのビザが必要です。学生ビザ・研修ビザ・就労ビザ・商用ビザ等。わたしは2014年春に渡米したのですが、その時は学生ビザで(ほぼ誰でも取れる)1年間語学留学をしていろんなものを吸収し、日本に戻ってまたOLと作家の二足のわらじ生活をやろうと思っていました。ところが滞在中、いろんなギャラリーの人たちとの良い出会いがあり、『ここでアーティストとして本気で活動してみたい!』と真剣に考えるようになり、アーティストビザ(O1ビザ)取得への挑戦を決意しました。2014年夏のことです。

↑2014年夏ごろ。語学学校で出会った友達とビヨンセのライブでローズボール!超ギャルの子やバンドマン、韓国人の奥様やサーファーの子等と出会い、それなりに語学学校も楽しんでました。笑

【作品展示日記】オープニングはしごしてきた。

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今日は参加している展示のオープニング2つをはしごしてきたナオシです。だうも

1つ目はEagle Rockというエリアにあるギャラリー&ショップのLeanna Lin’s Wonderlandへ。今回の展示のテーマは『動物』で、売上の一部が動物保護団体へ寄付される展示会です!

↑かわいいフライヤー

↑かわいいウィンドウディスプレイ

↑作品ずらり!

その後ダウンタウンに移動し、Hive Galleryの14周年アニバーサリーショーへ。ロサンゼルスに来てすぐ1年半ぐらいレジデンスアーティストとして毎月通いました。

↑ギャラリーのシンボルがハチなので、アニバーサリーショーは毎回ハチの絵を描いています。

↑オーナーと愛犬ベーコン。かわいい名前。

↑絵になる人々。

ギャラリーをうらついていたら、かわいい洋服を着ていた人がいたので『それかわいいね!』と話しかけたら『Love your work!(あなたの作品好きなのよ!)』と言ってもらい驚愕。(←自己紹介をする前)Hiveでも偶然目が合った女の人がいたのでニコリと笑ったら『Naoshiよね?あなたの作品、わたしの彼がプレゼントしてくれたのよ!』と作品まで持っててくれた偶然!なんと嬉しいことでしょうか。

しかしグループ展のオープニングパーティー参戦は基本どう過ごしていいかわからず、何年経っても苦手であります。エセ英語で話しかける勇気があるのが唯一の救い。)
この苦手意識はなんだろう、英語のせいかな、と考えるんですが『いやぁ~日本でも大人数の場は苦手だったなぁ。』という毎度の結論でがっくり。個展の場合は自分の作品が主役なので、自分から話しかけたり作品の説明をしたりとやることがいっぱいあるのでそれは全然平気なんですが。

いやはや、がんばります。

【YouTube: 砂絵 】砂絵キットで砂絵作ってみた。

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『砂絵キット -ピザ-』を使って砂絵を作ってみました。

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